2009年9月22日火曜日

『ヨイトマケの唄』 美輪明宏

母親の子どもに対する想い。それは実際に母になったものにしかわからないことかもしれない。当の母だって、自分の子どもに対する想いを、忘れていることがあるでしょう(消えてしまう、ということではなく、忘れている)。

『ヨイトマケの唄』は、母の子に対する想いを、子どもが、母の働く姿を見て感じ取る。母の想いも何事にもかえがたいのですが、それを感じ取る子どもの感性にも感動します。

『ヨイトマケの唄』は、歌詞の中に登場する「土方(どかた)」や「ヨイトマケ」が差別用語ということで、民放においては放送を自粛していましたが、この歌を聴くと、そのような自主規制が以下にバカバカしいものだということがわかります。ちなみにNHKで、放送を自粛していたと言うことはないそうです。

私見ですが、この歌が再び脚光を浴びたのは、桑田佳祐が自身が出演する番組『音楽寅さん』で、残したい20世紀の歌と言ったテーマで、『ヨイトマケの唄』をその一曲に選び、番組で演奏したことがきっかけと思っています。

いろいろなことで辛いとき、でも、絶対無比の愛を注いでくれる母のことを思えば、何でもやっていけるような気がします。

なお、『ヨイトマケの唄』は美輪明宏(当時は、丸山明宏)が作詞作曲を手がけていて、日本におけるシンガーソングライターの先駆けでもあるのです。

ここでは、美輪明宏と桑田佳祐のバージョンをアップしておきます。





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