まあ、ご存じの方はご存じだと思いますが、フジテレビ系列の「夜のヒットスタジオ」という番組で、生放送という、後で思えば極めてリスキーな放送状況(つまり、スタジオで行われたことが、そのまま放送されるという状況。アメリカなどでは、生放送といっても、6秒程度のタイムラグを持たせて放送し、放送すべきでない自体がスタジオや中継先から起こったと放送局サイドが判断したら、放映を止めるというリスク回避の方法をとっているらしい)で、タイマーズ忌野清志郎は、確信犯としてやってしまったのですね。
えっと、放送のタイトルは『偽善者』となっています。打ち合わせでは『偽善者』を歌うことになっていたのでしょう。そういう別の歌があるのですが、実際歌ったのは『FM Tokyo』。なぜ、忌野清志郎がこの歌を歌ったのかの事情は、みなさんご存じですよね。
それにしても、司会の古館伊知郎のとまどいや、他の人たちの驚きを、カメラマンは上手にとらえ、スイッチャーは見事に表現しています。
物作りの現場って、こういう気骨のある人が結構集まっているのですよ。
出世や自分の保身ばかりを考えている輩が、世の中をつまらなくして、みんなのモチベーションを下げてしまうのです。
実際の放送では、忌野清志郎は『FM Tokyo』を歌った後、その流れでシレッと『デイドリームビリヴァー』を歌っていました。
超過激な歌の後に、切ないラブソング。
そのあたりも、やっぱり忌野清志郎は、かっこいいのですよ。
一応、このサイトでも、
『FM Tokyo』の後に『デイドリームビリバー』を紹介しておきます。
『FM Tokyo』
『デイドリームビリーバー』
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今頃になってレビューを書かせてもらうことに罪を感じます。ROCK史の名盤
色褪せねぇ…
ロックってのはすげえやと思った一枚
巨星墜つ!不滅の名盤。